雑誌「康健雑誌」インタビュー
2025年5月号
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痛みのない内視鏡検査における新しいスタンダードを確立した輝雄診所
現代人の健康意識が高まり、健康診断も単なる病気のチェックから、パーソナルな健康管理ツールへと変化している。
輝雄診所は、「無痛、精密、即日完結」の胃腸内視鏡検査の技術を核として、健康管理を病気になってから行うのではなく、その前段階である日常生活から習慣づけることで、「病気を未病の段階で阻止する」という創業者・劉輝雄医師の初志を体現する。
健康意識が高まる時代において、人々の健康診断に対するニーズは「症状が出てから病気を見つける」のではなく、「治療が必要になる前に予防を徹底する」という積極的な健康管理へと変化している。
創業40年以上の歴史を持つ輝雄診所は、たゆまぬ技術革新とプロセス革新により、台湾全土で知られる無痛胃腸内視鏡検査ブランドを築き上げた。その背景には、40年にわたる臨床経験と日本の予防医学の精神を融合させた創業者、劉輝雄医師の存在がある。
現場での学びから予防医学の提唱者へ
消化器内科医から予防医学の道へ――劉輝雄医師は、数十年にわたる臨床経験と教育経験を持ち、かつて、更なる研鑽を積むため日本に渡り、多くの日本の消化器内視鏡の名医から学んだ。
台湾初の早期胃がん摘出ESD(内視鏡的粘膜下層剥離術)、台湾初の早期食道がん摘出EMR(内視鏡的粘膜切除術)など、数多くの臨床先進技術を会得したにとどまらず、
さらに、台湾で初めて日本の「無痛内視鏡技術」を導入した医師の一人でもあります。内視鏡検査の熟練度と臨床解釈能力の高さから、台湾医学界では「胃腸内視鏡検査の権威」として高い評価を得ています。
劉医師は数十年にわたる医療現場での経験を通して、患者が軽度の病気から重篤な病気へと進行していくのを目の当たりにしてきました。その中で、治療に加えて、予防の重要性を痛感し、輝雄診所を創立しました。同医院は、予防医学を理念に掲げ、実践するだけでなく、その新たな道を常に切り開いています。
1日で完結する健康診断――アップグレードされた技術による痛みのない胃カメラ検査
輝雄診所は、台湾で初めて日本式の全身健康診断を導入した医療機関です。日本人間ドック・予防医療学会の「人間ドック健診施設機能評価」を海外で初めて取得、これまでに4回受審しており、その医療水準とサービスの品質は国内外で高く評価されております。また、「効率的で痛くない日帰り健康診断」は輝雄診所の最大の特長の一つです。
従来の煩雑で時間のかかる健康診断モデルを打ち壊し、輝雄診所は「1日で完結する」健康診断プログラムを開発しました。これにより、受診者は無痛胃内視鏡検査、大腸内視鏡検査、腹部超音波検査、血液検査などを1日で完結でき、その日のうちに簡易結果報告を受け取ることができるようになりました。
これにより、受診者の時間を節約するだけでなく、受診時の快適性も向上させるため、台湾在住の多くの日本人や台湾人役職者から高評価を得ています。
劉医師は、「皆さんに健康診断受診への意識をもっと高めてほしい。また、健康診断を受けた後は安心感を持って帰ってもらいたい」と述べています。
また劉医師は、ほとんどの人が検査時の不快感を恐れて内視鏡検査を受けないことに着目し、率先して日本の無痛胃腸内視鏡検査技術を導入しました。受診者が落ち着いた状態で検査することができる鎮静剤を使用する他、検査当日に腸洗浄を行い、AI内視鏡支援システムと最先端の内視鏡機器を組み合わせることで、検査の快適性と診断の正確性が大幅に向上しました。
言われてみれば、大腸内視鏡手術は費用が高額なだけでなく、時間もかかります。そして、特に術前の腸洗浄は苦痛という印象があります。こうした既成概念があると、積極的に大腸内視鏡検査を受けたいと思う人が増えない恐れがあります。
劉医師は、「大腸洗浄も専門的知識が必要であり、ここに当院の医療理念があります」といいます。クリニックでは毎日大腸内視鏡検査と内視鏡検査を実施しているため、医療サービスの品質維持を目的に、検査は完全予約制を採用しています。これにより、受診者は数日前から食事を制限したり、夜中に起きて大腸洗浄液を飲む必要がありません。
検査当日の朝は絶食の上来院し、医療スタッフの指導のもと、大腸洗浄液を飲みます。医療スタッフが腸洗浄が完了したことを確認した上で検査を実施しますので、より理想的な腸内環境で検査が行えます。
統合医療と予防を第一に考え、将来を見据えたアンチエイジング医療を積極的に探求
劉医師は、最先端の技術に加え、「統合医療、予防第一」というコンセプトを打ち出しました。このコンセプトについて。劉医師は次のように述べています。「誰もが病気にならないことを願っています。だからこそ、精密な検査を提供するだけでなく、ライフスタイルの改善を促進し、人々の健康に対する考え方を根本的に変えるお手伝いをしたいと考えています。そのため、我々は普段当たり前に感じて見逃しがちな所を重要視しています。診察前のカウンセリングから、プロセス設計、環境整備、レポートの報告、そしてアフターケアまで、あらゆる場面で医療の専門知識と属人性が高い受診環境を追求しています。」
輝雄診所は、日本人間ドック・予防医療学会の優良施設認証を4回取得しており、海外のクリニックとしては世界初となります。「日本は健診のプロセスと品質を非常に重視しています。認証取得は私たちにとって大きな自信であり、継続的な改善の原動力となっています。」
劉医師はさらに、「クリニックの専門チームは内科、消化器科、栄養学、健康管理などの複数の分野から集まっており、プロセス全体を通して受診者への共感を重要視した対応を心がけています。そのため、健康診断のプロセスが効率的であるだけでなく属人性が高いものになっています。」と述べました。
「健康診断は、数字を見るだけではなく、自分の身体の状態を理解して正しい選択をすることです。」
予防医学の重要性が高まる中、輝雄診所は統合医療と健康管理を重要視しています。受診者一人ひとりに合わせた健康ソリューションを提供し、技術革新とプロセス管理を継続的に推進した結果、健康診断医療サービスのブランドモデルとなりました。
高齢化社会が進む中、輝雄診所は「病気を未然に防ぐ」というビジョンに着目し、先進的な抗老化医療の新たな可能性を積極的に模索しています。