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大腸内の隠れたスピード爆弾 陥凹性(かんおうせい)粘膜病変 急速に癌化


大腸癌初期はまったくと言っていいほど自覚症状がなく、自分では気がつきにくいものです。たとえ排便の異常があったとしても、一般の方はうっかり見逃してしまうか、自分で薬を飲んで済ませてしまいがちです。統計によると、大腸癌患者の20%が、検査で癌と診断される時にはすでに末期に属しており、早期治療の機会を逃してしまっています。
 
便潜血検査で、もし結果が陽性であれば、精密検査として大腸内視鏡検査をおすすめします。ただし便潜血検査の正確性には限りがあります。痔、血尿、生理期間などでも陽性の結果が出ます。検査結果が陽性であったとしても、癌であるということを示すわけではありません。検査結果が陰性でも、100%癌でないという保証はできません。一歩進んだ正確性の高い検査が大腸内視鏡検査です。
 
大腸癌のほとんどはポリープの病変によるものです。一般的にはポリープが癌化するのには5年から10年かかります。大腸の陥凹性粘膜病変は、癌に変化するスピードが早く、大腸の壁に侵入して粘膜下層から筋層へと広がり、進行するにつれてほかの臓器に転移します。一般のポリープと同じように気づきにくく、大腸内視鏡検査前に清腸を徹底し腸内を確実にきれいにすること、検査担当医師の経験と慎重さ、電子染色及び狭帯域光観察 NBI(Narrow Band Imaging)併用拡大内視鏡が欠かせません。大腸癌の高リスク群の方はできれば毎年一度はNBI併用拡大内視鏡の大腸内視鏡検査で経過観察し、積極的な予防をするようにしましょう。
 
一般臨床でポリープが見つかった場合に、まず先に組織の一部を切り取って病理検査し、癌細胞であることが確定した場合にその後の処置をすることがあります。しかし、ポリープの一部を組織検査し、結果が良性であったとしても、癌細胞がポリープのほかの箇所にあることがあります。時には、小さいポリープを組織検査し、悪性が確認されても、そのポリープを再度探す場合に小さすぎて探せないこともあります。最初にポリープごと切除していれば(Total Biopsy)、いかなる病変も残すことなく、このような窮状を防ぐことができます。
 
40歳以上で、ご家族に大腸ポリープ、大腸癌の家族歴がある方、もしくは糖尿病、肥満、血便がある、揚げ物や甘いものが好きな方、お酒やタバコがやめられない方、運動の機会が少ない、よく徹夜する、などにあてはまる方は、大腸癌の高リスク群です。症状や排便の異常のあるなしにかかわらず、定期的に大腸内視鏡検査を受けて、早期発見、早期治療に努めるようにしましょう。