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ピロリ菌の除去法

▸ ピロリ菌とは何か?

ヘリコバクターピロリ(以下ピロリ菌)はグラム陰性桿菌の一種で、菌体の一端に4~6本の鞭毛があります。全世界で約半数の成人が感染していると言われ、台湾での感染率は約54%です。ピロリ菌は胃粘膜に生息し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こします。十二指腸潰瘍患者の95~100%、胃潰瘍患者の70~80%でピロリ菌が検出されています。

ピロリ除菌治療を行なえば、大部分の胃十二指腸潰瘍が根治します。潰瘍を再発させない、これこそが消化性潰瘍治療の重要な第一歩です。

世界人口の50%以上がピロリ菌に感染しており、発展途上国の感染率が高いと言われています。感染経路は経口感染で、多くの場合幼少期に感染します。ピロリ菌がらせん状に変化したのは、胃粘膜を容易に通過するためだと言われています。ピロリ菌により炎症が繰り返され、慢性胃炎、胃十二指腸潰瘍になり、さらに胃癌が発症しやすくなります。


▸ ピロリ菌検査法

1 尿素呼気検査:最も普及しているピロリ菌検査法で、検査前に尿素を含んだ検査薬を内服します。ピロリ菌がいれば尿素はアンモニアと二酸化炭素に分解され、呼気の13C二酸化炭素含有量が増えます。
2 血液抗体検査法:採血でピロリ菌に対する抗体の有無を検査します。過去に感染したことがある、または現在感染していれば、抗体検査は陽性になります。

▸ ピロリ菌除菌の流れ

1 検査
ピロリ菌抗体血液検査及び尿素呼気検査結果から、ピロリ菌感染の有無と除菌の必要性を医師が判断します。
2 治療開始
除菌のために1日2回朝晩、2週間の内服治療を続けます。胃・十二指腸潰瘍のある方は、2週間の内服終了後に続けて5~7週間胃薬を服用します。
3 治療終了
内服終了1ヶ月後、当院で効果判定のための呼気検査をします(検査前8時間の絶食が必要)。
4 治療効果判定
除菌が成功していなかった場合は、医師から再度除菌治療薬が処方されます。