早期胃癌-内視鏡粘膜下層剥離切除術ESD
70 歳の黄婦人は特に何も自覚症状はありませんでした。全身総合健診を受診。胃カメラ検査に於いて胃角部に白っぽい陥没型粘膜病変が見つかり、院長はすぐに極浅い早期胃癌細胞の浸潤によってできた病変であると判断。直ちに病理検査を施行。結果は胃悪性腺瘤 (即ち胃癌 ) でした。
癌細胞の浸潤が極浅い胃黏膜表層部分だったため最新の Endoscopic Submucosol Dissection ( 略称 ESD ,内視鏡下粘膜層剥離切除早期癌手術 ) を施行することができました。院長は本人とご家族に説明をした後彼らの同意のもと本院にてESD手術を施行。3時間で手術を終了させました。 Hook Knife( 内視鏡彎鉤電刀 ) を使用、口腔より挿入し直径3cmの早期胃癌を摘出。全台湾内視鏡医学界の快挙と賞されました。
手術開始前:胃角部の早期癌病変に特殊な染色剤を散布、拡大内視鏡にて拡大観察し、癌細胞の分布範囲を確定。最適な大きさで切除を完了。 (切除部位が小さすぎると癌細胞を残してしまうことになり、切除部位が大きすぎると患者の胃部に対する負担が大きすぎます。)癌細胞の浸潤の深さにより内視鏡手術の切除範囲を決定します。癌細胞根治のためのこの判断は院長の専門知識、豊富な経験と優れた技術によっ可能となったものです。
内視鏡の位置を定め少しずつ少しずつ粘膜を切開していきます。大血管がある場合は出血に備え予防的措置をとっておきます。院長の指揮のもと内視鏡室一丸となりこの困難な手術を成功へ導きました。台湾内視鏡史上の新紀録であります。
切除標本 5g。粘膜層早期胃癌 3cm (完璧な切除でした ) 。組織病理検査の結果粘膜早期胃癌、血管及びリンパ管への転移無しと確定されました。患者は2日間の入院で禁食と点滴治療を施された後退院。 今にいたる10ヶ月の間化学療法の必要無し。普段どおりの生活を送っています。もちろん健康状態も良好です。